不可触賤民(ふかしょくせんみん)はカースト制度の外側にあって、最も差別される人々。アチュート、アンタッチャブル、アウトカーストと呼ばれ、インドでは自分たちをダリットという。ハリジャンという言い方もなされる。「不可触民」とも。独立インド初期の政治家アンベードカルはこの階層の出身で、不可触賎民を中心にカースト制度に縛られない仏教を広めた。
以下、英語版Dalit(en:Dalit07:39, 1 August 2008 )より。 ダリットは時にインドのカースト制度の中で「アンタッチャブル」(不可触賤民)と呼ばれる。伝統的なインド社会においては低いカーストとされる。
伝統的インド社会5つのカーストが「1500年に亘って社会的階層を作り出してきた。このカースト制度のなかでダリットは5番目のカーストと考えられ、不可触賤民として扱われてきた。社会的に分離され、差別の悪影響をこうむった。 ダリットの人口にはインド全国の膨大なカーストグループが混合している。 インドは世界で最も遺伝的に多様な国家であるにもかかわらず、遺伝的な根拠はない。インド人の間のカースト差別は社会的に作られてきたものと考えられている。遺伝的調査はさらに、全体として、インドの遺伝的グループはいかなる非・南アジアのグループと大きな類似性を示していないことを示している。
「ダリット」という言葉は近年、非常に間違った使われ方をしている。多くのインド人はこの言葉をインド政府からより多くの利益を得るために用いている。ダリットに関する統計は、現在でも非常に不確かな情報に基づくもので、どれだけの回答者が実際にダリットとして差別されているかは分からない。自分がダリットであると主張することは、単にインド政府から利益を受ける手段に過ぎないのである。これは実際に助けを必要としている人々を見捨てる結果となっている。結果として、実際のダリットの数は多数の不正にダリットを名乗る人々の数に押しやられて把握できないのである。
ダリットには皮革労働者(チャーマー)、屠畜業者(マハール)、貧農、土地を持たない労働者、街路清掃人(バンギ、またはチュラ)、街の手工業者、民俗芸能者、洗濯人などが含まれる。
1991年の国勢調査ではインドにはおよそ1億3000万人以上のダリットがいると報告されている。現在は、およそ1億6千万人のダリットがいると推計されている。ダリット差別はインド人の2/3が住む農村地帯では民間の領域で食事を取る場所や、水源など日常生活で一般的である。都会や公的部門では差別はかなり解消している。